グローバルに事業を展開する企業にとって、国際規格の順守は公平な競争と消費者の安全を守るためにも必須の経営課題です。
本研修は、取扱説明書に関する法規や国際規格の要求を理解し、脳科学や認知心理学の知見から” 伝わる” 情報設計、およびテクニカルライティングの基礎を学びます。社内での取扱説明書の制作体制構築、制作ガイドラインの制定に役立ちます。
プログラム |
第1章 取説はなぜわかりにくくなるのか—伝える技術と取扱説明書 1. 取扱説明書の役割 → 取説の目的、読み手、3つの視点(法規、顧客、自社)
2. 日本における「伝える技術」 → 欧米との違い(文化、教育、言語、技術)
3. 読み手中心設計 → 製品の一部、ユーザビリティ、3つの基本機能
第2章 取説を作る前にしておくこと—国際規格と制作準備 1. 情報をしっかりと収集する → 段取り8分
2. 取説のコンセプトや制作方針を企画する → 企画/ 方針、表現設計、業務設計
3. 取説の記載内容を決定する → 法的要求、国際規格の要求
第3章 読み手はどうやって理解しているのか—認知心理学と脳科学 1. コミュニケーションの原理原則を知ろう → コミュニケーションは難しい
2. メンタルモデルとは → 認知メカニズム、記憶と忘却、脳は騙されやすい
3. メンタルモデルに配慮した情報の出し方 → 情報の整理と構造化のコツ
第4章 伝える技術! 伝わる表現—テクニカルライティング 1. テクニカルライティングとは → 読者思考の文章、国際規格との関係
2. わかる、伝わる、文章の書き方 → 簡潔明瞭、誤解させない、不快にさせない
3. 理解を助ける、ビジュアル表現 → 効果-「動き」「形」「位置」の説明
第5章 注意/ 警告文でリスクを低減—リスクアセスメントとリスク低減方策 1. 製品安全の国際的な見解 → 機械指令、国際規格、国家規格、リスク分析と評価
2. 警告文に対する国際的要求 → ISO Guide51、ISO Guide37、IEC 82079-1
3. 安全に関する法令 → 消費者基本法、働安全衛生法、製造物責任法など
4. 危険を伝える、警告文の書き方 → シグナルワード選択、ANSI Z 535.6、警告内容
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